2008年07月09日

ピロリ菌について

いわゆるピロリ菌は、ヘリコバクターピロリといい、ヘリコプターのような鞭毛(べんもう)を持つ螺旋(らせん)状の菌であることから、このような名前が付けられました。

慢性の経過をたどる胃十二指腸潰瘍の原因の1つとして、1982年にオーストラリアのマーシャルらによって発見され、1990年に初めて発表された細菌です。

日本人の中高年者の感染率が高く、日本人全体としては約半数が感染していますが、胃十二指腸潰瘍を発症するのは1割前後のようです。

この菌は、日本人の10代で19%、20代で25%、30代で42%、40歳以上では約60〜80%の胃の中に住んでいると言われています。

世界各国のピロリ菌の感染率を国別にみますと、発展途上国では高く、先進国では低くなっていますが、日本は発展途上国並みと言えます。

上下水道の普及率とも関係があると言われています。

日本の年代別の感染率でみますと、年齢の高い者ほど感染率が高いようです。

1992年の調査では、40歳以上では発展途上国型、40歳以下では先進国型の感染率を示しています。

これは、40歳以上の者は戦後の衛生状態が悪かったためではないかと考えています。

同じ国の人でも経済状態によって感染率が違い、アメリカの白人の調査では、年収の高い人は低い人に比べて感染率は低いといいます。

日本人の感染率は先進国の中では際立って高いです。

欧米の疫学的研究では、ピロリ菌は前がん状態の慢性萎縮性胃炎、さらに進行して胃がんを発症させることもあるといいます。

ピロリ菌の除菌の有無による胃潰瘍と十二指腸潰瘍の再発率の違いです。

ピロリ菌に感染している胃潰瘍患者は100%いったん治癒しても4年後には100%再発します。


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